平成31年4月十三会例会

●例 会 内 容

  日 時:2019年4月12日(金)PM7:30 【会 場:コルテーヌ7F】


●講 演

 『中小企業経営者が学ぶ働きやすい職場の作り方

●講 師
 中村 安久氏 (株式会社町田酒造 代表取締役社長)



講 演 内 容

【内容】
・元銀行員から奄美の黒糖焼酎メーカー社長へ転身した顛末
・同社で実践した様々な経営改革、職場環境改善の実践例を紹介

 日本の中小企業が今、人手不足、後継者不足で大きな転機を迎えています。この2つを原因とする倒産も増えてきて社会問題となりつつあります。また人生100年時代といわれるようになり、定年後の生き方をどうしていくか、多くの人たちが考えなければならない時代です。
 そんな時代にあって、銀行員という安定した職場から、創業者が亡くなったことを契機に大きな経営危機を迎えていた奄美の黒糖焼酎メーカーにあえて転身した中村社長の生き方に心揺さぶられるものがありました。

 利権をめぐる争いや社長就任の経緯はドラマ「半沢直樹」を見ているような迫力がありました。働いている人たちが自分たちで考え、自主性と責任感を持ってやりがいのある職場を作るようにしたこと、不要な資産や無駄な経費は徹底して削り、社員の福利厚生など必要なところにはきちんとお金をかけること、扱っている商品が本物であること。この3つの柱がしっかりしていたことが、3年という短い時間でも経営を立て直し、今や地域経済の未来を担うフラグシップ企業へと成長させた要因ではないかと思いました。

 従業員の待遇改善が必要でありながら、具体的にどうしていいか分からない中小企業も多い中、中村社長の話は未来を拓く様々な可能性を示唆してくださるヒントを頂きました。