平成29年10月十三会例会

   日 時:平成29年10月13日(金) 19:00〜21:00
   会 場::鹿児島県歯科医師会館 (鹿児島市照国町13−15)


 ●講 演 
ミス・ユニバース・ジャパンをビジネスに生かしてみよう!

 ●講 師 山元彩子先生(ミス・ユニバース・ジャパン鹿児島事務局)
  【プロフィール】
   宮崎県出身鹿児島市在住、ふたご座、A型、44歳。大学生と高校生の母親。
   トヨペットショールームレディ(第4期トヨタプリティ)地方ミス、
   ミス日本ファイナリスト。モデル、MCなど経験し、トータルビューティー
   が必須であり、内面美と外見美は表裏一体、「美しさはその人の道となる」
   ことを実感し、地方ミスの指導育成教育、マネジメントを数多くこなす。
   職業や目的、TPOに合わせたイメージ戦略やブランディングについてツールや
   理論を使ってコンサルティングするイメージコンサルタントの資格を取得。


 【 講  演  内  容 

 「ミス・ユニバース・ジャパン」(MUJ)が「女性の美を競うコンテスト」ということぐらいは皆さんもご存知でしょう。その地方大会が近年、開催されるようになったことや、彼女たちが外見だけでなく内面の美しさを磨くためにプロスポーツ選手並みのトレーニングをしていること、MUJの活動のスポンサーになることでMUJのコンテンツを有効に使いプロモーション活動に成功している他県の実践例など、ビジネスにも生かせるお話が聞けた有意義な会でした。

 MUJの全国大会が始まったのは1952年からで日本のミスコンテストの中でも最も歴史が古く伝統があります。60年以上の歴史がありますが、近年、地方の活性化のために地方予選大会を開催するようになりました。鹿児島が始まったのは2013年からで、その頃から事務局として関わらせてもらっています。

 MUJは「世界一の美女」を目指す大会で、女性のオピニオンリーダーをプロデュースし、成長のプロセスを描く美の祭典です。
 ここに選ばれるためにはただ外見が美しいだけではダメです。人間性、知性、感性、自信、内面の美しさ、5つの要素をバランスよく兼ね備えていることが求められます。応募するのは基本的には自薦ですが、鹿児島は未だ他薦に頼っているのが現状です。
 東京の椿山荘という高級ホテルで本大会直前の2週間開催されるビューティーキャンプは、プロスポーツ選手並みの過酷なトレーニングがあり、途中で逃げ出す人もいるほどです。外見の美しさや所作を磨くことはもちろん、「自分の長所を3分間で100個言いなさい」といった課題を与えられたりします。正解があるのではなく、自分に本当の自信を持っているのか、自分自身を深く見つめることが求められます。人に見られる、自分の意見をはっきり言う訓練を受けているので、テレビなどのリポーターとして即戦力で活躍できる力が備わっているのです。
 全国ではこういったコンテストに自薦で出てくるような人が集まるわけですから、野球でいえば自信に満ち溢れ自己主張の強い投手のような人が多いです。でも不思議なものでそういう人たちが集まって集団生活をしていると、自然と捕手やマネジャーの役割に回る子もいます。そういう子はバランス感覚が優れています。皆2週間の過酷なトレーニングを経て、最終的に優勝者が決まるわけですが、決まった瞬間は誰もが「この人なら!」と納得するものが生まれ、全員が肩をたたき合って優勝を喜ぶ姿は圧巻で感動的でした。

 MUJの活動を充実させていくには企業のスポンサーが欠かせませんが、全国や九州の他の県と比べても、まだ鹿児島はこういう活動に対する認知度が低いです。トヨタがバックについている愛知代表などはコンテストの衣装なども豪華で、ネット通販で自前でそろえている鹿児島代表とはそれだけで圧倒されてしまいます。全国のトップ16に入れば間違いなく各メディアに注目されて道が開けるのですが、そこまでいけていないのが現状です。
 私たちは企業に対しては「MUJのコンテンツを御社の効果的な露出や販促活動に活用してみませんか?」というセールスをしています。例えば熊本のメーンスポンサーにはある自動車学校がついています。近年は自動車に乗る人も減って入校者が減っているという現状を何とか改善しようと、学校のあらゆるPR活動にミス熊本を活用したところ、入校者が飛躍的に伸びたということがありました。
 メーンスポンサーは年間150万円。高いと思われるかもしれませんが、大手の広告代理店にお願いすればCMタレントの起用から制作まで全てお任せできる一方で、年間500万円ほど払うといわれています。どちらがよりPR活動に有効か、そういう判断ができる企業のトップが鹿児島にも増えてくれると嬉しいです。

 MUJの活動自体がまだ知られていなくて、活動もボランティアに頼っている部分も大きいです。私たちはこういった活動を通して女性の社会進出をうながし、鹿児島の女性を美しくしたいという夢を持っています。