●講 演 「鹿児島の中小企業運営に役立つ留学生の現状と実態」
●講 師 K&T企画 徳永 喜代子氏
1)講師の徳永さんは長年鹿児島大学の職員として国際協力の仕事をされており、我が国の留学生事情について幅広く講演して頂いた。受入れる留学生としての近年の政策としては中曽根首相時に留学生10万人計画が始まった。教育・友好・国際協力を目的としていたが、先生の言葉で表現すると「日本大好き人間になってもらい、日本の国際進出(貿易の拡大・観光の発展など)の橋渡し的な人になってもらいたい」という目的だと受け取った。 2)鹿児島県は、大隅地方では畜産・野菜生産、薩摩地方では焼酎・お茶の生産が盛んであること、温泉が多く観光県であることなどともに、世界遺産に「和食」が登録されたことからも、今後はさらに海外との貿易や観光交流を強くできる可能な要素をもっている。鹿児島の中小企業はこのようなビジネスチャンスを生かした海外との関係(輸出拡大・観光客増大)を視野に留学生等とのネットワークを持つことも必要だという印象をもった。 3)全体を通しては、会員以外に留学生事情に興味ある医療分野の従事者2名のオブザーバーも参加し、活発な意見交換が行われた。