平成26年11月十三会例会

●例 会 内 容

 2014年11月13日(木)19:30〜21:00 会場:鹿児島県歯科医師会館


●講 演

中国・韓国の経済発展と日本の戦後補償術』

●講 師
志賀美英氏(鹿児島大名誉教授)

鹿児島大学 名誉教授
昭和22年(1947年)1222日、福島県相馬郡小高町(現、福島県南相馬市小高区)に生まれる

私設鹿児島鉱石展示室室長


講 演 内 容
 鉱床学(地殻中にあって天然資源として有用な鉱物・流体などが特に濃集した集合体がどのようにして形成されたかを解明し、人類にとって有用な資源を得る方法を検討する学問)
資源経済学(鉱物など資源をもとに、経済について考える学問)
この二つを基に、戦後の近隣国との経済のつながりを見て行きました。

戦後、対中国では 日中共同声明、日中平和友好条約を基に 日本から鉄鋼の技術を中国に教えて、宝山鉄鋼建設が行われた。
この宝山鉄鋼が今では、世界第4位の鉄工所となり中国の経済発展の原動力となっている。

対韓国では、サンフランシスコ講和条約では対象国ではなかったが、日韓請求権並びに経済協力協定が結ばれた。
この賠償の、約55%が鉱工業に費やされた。これにより、韓国も農業国から鉱工業国へと変わっていった。

各国へ伝わった高い日本の技術があったからこそ、経済発展があったということである。
北朝鮮は、鉱物の資源がたくさんあり、もし国交が正常化したら近くから安く輸入できるので、いい面もあるとのことでした。

最後に、TPPの話になり資源のない日本だからこそ賛成とのことでした。
農業なども、海外に出て海外で安く作って逆輸入すれば それは輸入ではないのではないかとのお考えでした。

戦後賠償で、お金以外にもこのようなことが行われていたのを初めて知りました。