市政出前セミナー第4弾
平成24年度からスタートした第五次鹿児島市総合計画の概要についてお話いただきました。
鹿児島市の将来像がどう想定され、どのような取り組みが計画されているかについてです。
以下内容にてご講演いただきました。
総合計画とは
- 3種類の資料を用意しました。
- 単年度の予算案は3カ年計画である実施計画に基づき策定されています。
- 実施計画は10カ年計画である総合計画に基づき策定されています。
- 従来法律により各自治体はこうした総合計画を策定することとされていましたが、
現在は任意であり策定しているのは4割程度の自体に留まります。
- 鹿児島市ではたとえ首長が変わっても市として目指す方向が大きく振れないないよう
総合計画を策定することとしました。
- 自分たちの意志として策定した初めての総合計画がこの第五次総合計画になります。
第五次総合計画の概要
- 多くの方に手にとってもらえるよう表紙イラストも大寺聡氏にお願いしました。
- 大きな4つの指針があります。
- “策定”重視から“実行”重視に
- 総花的ではなく重点的に
- ただハードを造るではなくソフトを創るに
- 「協働・連携重視の計画」
- 今後の人口減少や扶助費(社会保障費)増加を前提としています。
- 6つの基本目標が掲げられ、各基本目標毎に様々な施策があります。
- これらの施策毎に具体的な数値目標が明記されたのは画期的な事で、
実行状況についてシビアにチェックされます。
第1期実施計画について
- 6つの基本目標毎に3カ年で実施する政策と担当課が記載されています。
- 各々の施策について自身の事業や地域が関連する場合、
担当課にお気軽に問い合わせ・ご相談ください。
平成25年度当初予算(案)について
- 前年より微増しています。市債については徐々に減少しています。
- 歳出の30%を扶助費が占めています。
- 基本目標が6つから7つに増えました。
市長選を経て観光と産業振興の重視という考えにより 1つの目標・施策を各々細分化しています。
- 産業振興については公平性が問題とされることから側面的な支援が中心となります。
- 民間が主体ですので、何かアイディアがあれば経済局に気軽に相談ください。
- 行政面でも民間力の活用に取り組んでおり、指定管理者制度等の拡大により
「補助」から「委託」へのシフトを増やしていきます。
質疑応答
- Q:過去うまくいかなかった事例などある?
- A:縦割りの弊害もあり、理念のみが先行して実態が伴わなかったケースがあると思う。
- Q:相談する窓口がわからないケースがあるので、コンシェルジュ的な方がいるとよいのだが
- A:案内がいる部署もあるものの改善の余地ありと思います。
- Q:新規創業だけでなく従来の地場産業の連携・統合等という方策もあるのでは?
- A:ニーズが拾いきれいていない業種等もあるので提案・相談をいただければ。
- Q:現状の制度について改善要望を伝えたことがあるが、芳しい反応が得られないままになったケースがあった。
- A:要望に答えることで対応しきれなくなる可能性から躊躇するケースがある。
- Q:以前市場の統合構想について聞いた。単なる市場ではなく観光拠点として活かすという方向性も考えられるので担当部署を超えた検討をして欲しい。
- A:ご指摘のとおりもう少し議論が必要だった面もある。一度決定してしまうと変更は難しいので、早い段階で声を上げていただければ。
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