鹿児島市の「市政出前トーク」によりご講演をお願いしました。 “安心安全課”改め“危機管理課”より市職員2名をお招きしてお話いただきました。 講演内容は以下をご覧ください。
1.風水害について
- 8.6豪雨を振りかえる《DVD視聴》
- 一番に警戒が必要なのは風水害、土砂災害です。VTRにもあったように非常に短時間で状況が変化しますし、上流域での豪雨が下流域に影響を及ぼしますので注意が必要です。
- 来年で20年が経ちますが幸い市として災害対策本部が必要なレベルの災害は起きていません。しかし近年でも奄美での豪雨災害が連続して発生していますし油断は禁物です。
- 大規模災害ではどうしても公助が行き渡らない状況が発生しますので、地域での互助が必要となります。
- 風水害は他の災害と異なり予兆現象がありますので、正確な情報収集と迅速かつ冷静な行動で身を守ることができます。
- 居住地域の被災可能性を知り、正確な情報収集をどうするのかを知っておきましょう。
- 地デジTV、メール通知サービス、デジタル防災行政無線など様々な手段で情報発信を行っています。
- 土砂災害自体の前兆把握は難しいので、得た情報や知識・経験から自身で避難の必要性を判断してください。また避難に備え非常持ち出し品の整備や避難場所・避難経路について事前に知っておく必要があります。
- 非常持ち出し品は100均ショップ等でも揃えられますので準備しておきましょう。
- 避難場所へ至る経路上に危険箇所がある場合、避難中に被災してしまう場合があります。実際に歩いてみて、例えば増水時に大丈夫なのかどうかを自分の目で確かめましょう。
- 危険箇所や避難場所は市が提供している防災マップを活用ください。
2.桜島について
- ご承知の通り近年爆発回数の記録更新が続いていますが、降灰自体は昭和60年代の方が圧倒的に多量(現在の5倍)でした。
- 大正噴火の際は8時間後にM7の地震が発生し、死者・行方不明者の半数以上は地震によるものと記録されています。
- また過去海底噴火による大きな津波の発生が記録に残されています。
- 桜島北方にマグマ溜りがあり、海岸沿いよりもそちらでの噴火が危惧されています。現在県にて被害予測分析が行われています。
3.地震について
- 地震発生後の行動原則を知っておきましょう。我が身を守るのが第一です。
- 家具転倒による被害が多いので、家の中の安全対策をしっかりやりましょう。
- 耐震基準改正前である昭和56年以前築の建物は大きな地震には耐えられません。
改修・補強が必須です。
- 何よりも日頃の備えが重要です「わが家の安心安全ガイドブック」を活用いただいて、
いざという時にどうするのかをご家族で話しあってみてください。
4.防災クイズ
- クイズに勝ち抜いた2名の方に賞品が授与されました。
平成24年3月に配布された「わが家の安心安全ガイドブック」をベースにお話いただきました。
ご家庭にあるガイドブックを手にとって詳細をご確認ください。
質疑応答
- 液状化に関する被害想定は?
=>現在ハザードマップ等は準備できておらず調査中
- 団地等の危険度は?
=>一定の高さと傾きがあれば土砂災害警戒区域に指定。 市として整備の必要がある地域は地質調査を実施している。
- 災害発生時の重機の手配は?
=>九電等と協定を結んでおり他地域より空輸したりする手筈になっている。
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