「会員相互で刺激を与え合い成長する」という今年度の目標から、会員の方に講演(報告)をしていただいて、そこで感じたことについてグループ討論を行うというスタイルの例会の3回目でした。
冒頭日高会長より趣旨説明があり、まず奥氏より以下内容にてご講演いただきました。
自己紹介
- 生まれも育ちも伊敷です。
- 30年以上様々なコンピュータで様々な業界の業務システム開発をしてきました。
- 現在は市町村で使用する行政システムの開発をしています。
- 携わってきたコンピュータ環境は汎用機から始まり、オフコン、クライアントサーバ(パソコン)、ウェブ、クラウドと変わってきました。
- 開発環境もCOBOL、Access、VB、.NETからSaaS、PaaS、HaaS、IaaSといったクラウド環境へと様変わりを続け、非常に変化の大きな業界です。
共通番号制度(マイナンバー)
配布資料に基づいて制度について解説いただきました。資料はこちら
- より公平・公正な社会保障・税制の実現のために国民一人一人に番号を割り振る制度が始まる予定です。
- 現在の予定では平成27年度から運用が開始されることになっています。
- この制度の導入により国民の利便性向上や行政の効率化等が実現されるとされています。
- ただし、国家による過剰な管理や情報漏えい、不正利用等も懸念されるところです。
- 試算では初期費用として5000億円以上かかることが想定されています。
- 諸外国でも同様の制度が導入されており、特に税務に関しては多くの国で導入されています。
- 我々の生活にも大きな影響のある制度ですが、その決定についてあまり報道されていません。
- その内容を知り注視していくことは大事ですので、みなさんで考えていきましょう。
講演を受けて、2つのグループに別れて討論を行いました。
グループ討論
- 自らへの影響、懸念されること、逆に活用できることがある?等々を討論しました。
- 各グループの進行・取りまとめは黒木副会長、福留副会長が行いました。
- 討論結果について各グループ代表者が発表を行いました。
- 発表していただいたのは政氏、中間氏の両名です。
- Aグループ(政氏発表)
- 一元化されることで様々なワンストップサービスが実現されるメリットはある。
- やはり情報漏えいは心配であり行政のモラルがより重要になると思われる。
- より良い制度となるよう我々も勉強しながら注視していくことが重要。
- Bグループ(中間氏発表)
- お金の流れが明確化することで税の公平化が進むのは良いこと。
- 節税等の工夫の余地がなくなるのはどうかと思う。
- コストの大きさを考えると今導入を進めるのは疑問。
3年間でペイ可能というのも信じられない。
- セキュリティに関する対策が重要である。
- 勉強を重ねた上で再度討論する機会を持ちたい。
質疑応答
- セキュリティはどこまで大丈夫なのか?
=>100%はありえないので、万が一のことが起きても被害を極小化する仕組みなどを検討する必要がある。
- 行政コストはほんとに減るの?行革も一緒に進めて欲しい。
=>制度検討自体が縦割りなので、他の制度改革との連動は期待できない。 みなさんの知らないまま制度が進むのが一番怖い。興味を持って注視していきましょう。
11月3日おはら祭にて今年も出店を行い15時には完売!なかなかの収益でした。(^_^)v ご協力ありがとうございました。
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