平成23年2月十三会例会

●例 会 内 容

日時

2011年2月14日(月曜日)PM7:30

講演

「成せばなる」

講師:おつじ 義(のり)氏

鹿児島県議会議員(自由民主党所属 連続6期目)

講師近影
●内容
以下内容にてご講演いただきました。 当日配布のリーフレットはこちらです。

生い立ち〜学生時代
  • 22年間の監督生活の中で、子供達に「成せばなる」を教え、教わってきました。
    県議6期の活動において己に勝つということも含め信条としています。
  • 生まれれる前に父は戦死し、父の無いのが当たり前に育ちました。
  • 名前の義(のり)はよく男名前と間違えられ、本人ではないと言われ苦労しました。
  • 高校生の時母も亡くし、両親が無いために当時の風潮では就職もままならなくなりました。
  • 学費の安さから、本来の望みではありませんでしたが日本女子体育短期大学に進学しました。
  • 大部屋の寮暮らしは大変でした。設備は悲惨、規則も先輩もめちゃくちゃ厳しい。
  • いまから思えばあの時の厳しさに耐えたことが糧になった側面もあるかも。
就職〜新体操との巡りあわせ
  • 高校卒業時とは一転、短大卒業時はあちこちから採用通知が来る事態に。
  • 当初公立校に行くことにしていましたが、母校から強く誘われ純心学園に就任。
  • 純心学園は女性が多く、意思決定も女性中心。
  • 6学年分の授業を受け持たされて大変でした。
  • 2年で辞めて貯めたお金で本来進みたかった大学に入るつもりでした。
  • 辞表まで書いたけど同時期に恩氏が寿退職されるので、もう少し残ることにしました。
  • せっかく残ったのだからと部活動の顧問(監督)になることになりました。
新体操部 苦難のスタート
  • 当初は通常の試合着も認められず惨憺たる成績でした。
  • 少しづつ認められてようやく県大会で優勝し、九州大会に初出場しました。
  • 緊張もあり、他県勢と比べるとボロボロの結果となりました。
  • すぐに広島でのインターハイが予定されていたので長崎純心の体育館で練習しました(当時鹿児島は体育館なし)。
  • そのかいあってインターハイでは16位に。
  • 練習不足を痛感し厳しい朝練を開始したところ部員が40人から5人に激減。
  • 厳しい練習の継続を断念しかけたが、当時のキャプテンが続けようと言ってくれました。
  • 残った部員が少しずつ勧誘し団体戦にでれるほどの人数があつまりました。
  • 体育館がなくグラウンドで練習するためコートの整備に時間をとられる状態。
  • ついに合宿所を立て練習に没頭できる環境を手に入れました。
12連覇の苦しみ
  • 連覇が続き注目を浴びるとマスコミの取材攻勢が激しくなり苦労しました。特に10連覇が掛かっていた年がピークでした。
  • 地元マスコミは気を遣ってくれますが、在京のマスコミは朝から晩まで取材を行うため通常の練習ができなくなりました。
  • 対策として深夜に練習したこともありましたが、選手たちの授業中の居眠りがひどくなり諦めました。
  • 放送された選手たちを怒っている姿に対し、全国から体罰批判のクレームもきました。
  • 学校が取材許可を出した結果ですので、学校として対処していただくようお願いしました。
  • 仕上がりが不十分なまま試合に臨むことになりましたが、他校のミスもあり連覇することができました。
  • 選手たちには厳しい食事制限を課しますので、みな食べ物への執着が強くなります。
    合宿所からの帰宅を許可していたのは父の日と母の日だけでしたが、1日で4sも太ってくる子がいて大変でした。
  • 山崎浩子はすごく不器用な子でしたけど、失敗を重ねてもひたむきな努力が出来る子でした。
  • 12連覇はレギュラーの選手だけではなく、補欠やマネージャーの子たちが支えてくれたからこそできたことです。
今も感じる努力の大切さ
  • TVにて全盲でトライアスロンを完走した立木早絵さん(ご本人のブログはこちら)の言葉に感動しました。 「私は努力することが大好き。努力は裏切らないから」
  • なかなか努力を楽しむというのは難しいが、努力し続けたいと思っています。
  • 県議になってからもいろんなことに取り組んできましたが、実現には時間がかかります。
  • 体育館の整備不足は国体の鹿児島開催が決まりようやく動きだしました。
  • 盲・聾・養学校の設備は非常に貧弱で、整備を長年訴え続けてきましたがようやく目処がたちました。
  • 色々と厳しい世の中ですが、子供たちが夢を持って進んでいけるよう努力していきたいと思っています。
質疑応答
  • がんばってる部活はスパルタ的な面もある、昔は多くがそうだったと思うが今は難しい。どう思われますか?
    =>体罰はよくないが、真剣に叱ることは必要だと考えている。確かに昔行っていたような指導は現在だったらニュース沙汰になるかもしれないが、合宿という親密な信頼関係がある中では子供たちも真剣に怒られることは望んでいました。今は親御さんの考え方も変化しており、先生方が苦労されていると思います。
  • 幼保一体化についてどう思われますか?
    =>反対です。本来の役割・目的がまったく異なります。保育園が不足している(待機児童対策)というだけで拙速にやるのは問題と感じています。民間企業の参入を何の制約もなく認めることで、利潤のみを求めて質の低下や自己負担の増加などを招くことが懸念されます。やるのであればもっと時間をかけて制度を練ってから実施するべきと思います。
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