平成14年07月十三会例会

出席者 奥 博志
中間 利秋
小倉 米満
安藤 博文
松田 武泰
丸尾 直樹
米倉 勉
深川 純一
長島 昭典
新納 重照
白坂 哲也
長田 拓哉
黒木 祥輝
以上13名
(順不同)
オブザーバ ・株式会社 コーヨーリース 田村 哲也(松田 - 紹介)

演題: 「これからの鹿児島県」
講師: 鹿児島県議会議員 寺田 洋一 氏

teradav@lime.ocn.ne.jp

●演 題 内 容━━━━━━━●
今回は、かつて十三会でも会員としてご活躍され、現在は県会議員としてご活躍中の寺田洋一氏に「これからの鹿児島県」という題目で講演をして頂きました。大きく2つの課題、関心事項についてお話がありました。

●県の財政について。
 現在、県の財政は大変困難な状態にあり、このまま進むと、平成16年には、銀行等から借入をしなければ予算が立てられない程に悪化している。そのため、様々な内容の財政プログラムが立ち上げられている。平成18年の段階で、予算編成をする上で現在抱える1兆4千億円の借金をいかに返済するか、問題となっている。このうち8千億円については、国からの地方交付税で保障されるが、残りの6千億円を県民全体で返済しなくてはならない。
 これまでの公共事業依存型の経済政策の結果、バブル崩壊後ここまで借金が膨れ上がってしまった。今後は、公共事業について、事前のきちんとした審査、工事中の管理、事業後の投資効果が実際どのくらいでているか、チェックすることが重要である。財政困難の中で公共事業のあり方が変化して行くだろうと思われるが、これからは、税金を扱う側の義務として以上のことをしっかり行わなければならないとのこと。ただ東京や大阪などの大都市からの視点で、物事も進みがちだが、鹿児島には離島もあり、無駄と効率性だけでは計り知れないものがある。

●市町村合併について。
 市町村合併は、国の税収構造と、市町村の実態、県の税収構造の全てがからんでいる。合併するところには、様々な優遇措置を与え、合併できないところは、地方交付税の制度の見直しと共に、確実に交付金も少なくなっていく。国からのこういう働きかけの下、各市町村とも様々な合併のあり方を模索している最中である。その土地、地域に住んでいる人の立場からものを見ることが大事であり、県境を越えた合併も考慮される時期になってきている。

●最後に。
県民の代表として、後に続く人を見つけていきたい。県議がもっと魅力ある仕事になってほしい。国会議員の3分の1は、地方の人の気持ちが分かる地方議員で構成してほしい。「これからの鹿児島は、インフラの整備も大事だが、いかに人材を育成するかというのがもっとも大事だと思っています」とお話を締めくくられました。                                                     
 以上


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