平成14年05月十三会例会

出席者 奥 博志
中間 利秋
新納 重照
植村 秀一
丸尾 直樹
安藤 博文
川田代 泰孝
小倉 米満
豊永 伸一
井上 剛
長島 昭典
白坂 哲也
長田 拓哉
黒木 祥輝
以上14名
(順不同)
オブザーバ ・有限会社 優ソフト 代表 米倉 勉
・株式会社 中村建設 専務取締役 尾崎 英哉 
・株式会社 コルテーヌ 代表取締役 黒木 京子
・日の出証券 株式会社 黒木 靖子
・株式会社 積善社 川田代 朋子

演題: 「鹿児島の経済環境と従業員教育について」
講師: 中崎公認会計士税理士事務所
所長 中崎 隆穂 氏
鹿児島市加治屋町4番35
TEL:099−226−3151 FAX:099−226−3130

●演 題 内 容━━━━━━━●

今回は、公認会計士の中崎隆穂氏に「鹿児島の経済環境と従業員教育について」という題目で講演していただきました。氏は公認会計士として様々な法人・個人を顧客に持ち、鹿児島の企業、経済環境を多角的な視点で見ておられます。今回のお話は、現在の日本、身近な所では鹿児島の経済の状況と、中国との関係がメインでした。
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現在街中でよく目にする100円ショップ、売られている製品は、ほとんど中国製です。広大な土地に13億人近い人々が住む中国では、都市部の人々の平均的な年収は、9.8万円、日給にして約100円。日本では、缶ジュース1本分です。これが奥地の農村部になると年収約3.6万円になります。氏によると、かつての日本の経済成長率や生産性の高さは、当時の人口の増加に負っていて、必ずしも日本人の能力の高さということではなかったのではないか。現在の中国は低賃金と巨大な人口という武器を持ち、非常に強い。今後、日本産業の食品加工、繊維、電気、自動車は必然的に中国へ流れて行くのは当然であり、日本はこれからますます厳しい状況になっていくだろう。と厳しい内容のお言葉でした。金は天下のまわり物と言い、経済と言うのは人間の血液と一緒です。ただ、現実は身体がボロボロであり、その中でお金がまともにまわる訳はなく、美味しい所にしかまわって行かない・・そこに企業間格差というものがでます。今までは優・良・可で分けるなら20%、60%、20%といった配分でしたが、これからは優20%・可80%と2極化していくでしょう。生き残れる企業とそうではない企業がはっきり分かれてきます。このような事を従業員も知っておくべきであり、さらに勉強し、経済のことをより知るべきです。なぜなら給料も「経済」だからです。また、経営者も勉強会で得た知識は、従業員にきっちりと教育していく必要があります。鹿児島の企業は、もう一度社員教育をやり直すべきでしょう。人は人財だと言いますが、最初から財産があるわけではなく、まず社風をしっかり作り、人材は教育しないといけないのです。そして経営者自ら動くこと。これから求めて行かなければならないのは、人材教育・付加価値・感謝、この3つです。どの業種も今がチャンス。人に投資をするチャンス。そうすればフィードバックされる、すなわち自分に還ってきます。                                                          以上
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厳しい指摘の中にも温もりのある内容の講演でした。
                                     


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