平成13年5月十三会例会



演題: 「加藤の乱から総裁選まで・・・」
講師: 衆議院議員 保岡 興治 氏
URL http://www.yasuoka.org/

・加藤氏と高校が同じクラスで、今でも仲が良いという衆議院議員 保岡 興治 氏 に講演していただきました。加藤氏も山崎氏もいろいろと国民のマグマを、体で、心で感じているとの事。ただ、保岡氏はあの時点での加藤氏の行動には反対でした。との事。
・当事、保岡氏は森内閣の法務大臣を務めており、政治改革を十数年前より行ってきた。国家の経営のできる政治をしなければならない。サービスの政治が大事である。欧米をモデルにして、戦後の大変な時期を経て自由民主主義を応化して改革を行いたい。ただ行政とは縦割りの行政になっているため、出来上がったシステムを変えていくには、根本を変えていく必要がある。戦後、自由民主主義を唱え、豊かさを求めてきたが、ある段階にきたときに、『自由っていったい何のためにあるんだろう?冨っていうのは何のために求めているのだろう?』そういうことを、私たちは問わなければならないときが、必ずくる。それを間違うと人間は堕落します。豊かになったらその瞬間から気が緩んで、その使い道がわからなくなってしまう。そんな時に、得た豊かさをムチャクチャな使い道をしてしまったりし、生活が乱れてしまう。あまり自由すぎると、徐々に行きすぎた個人主義・自己中心的な世の中になってします。そのままでは豊かさというものが物質中心に堕落していってしまいます。との事。この十数年間の国民の意識調査を行ったところ、今の生活には、それなりの 満足(衣・食・住)はしているという結果がでています。でも国民には、これからの未来に、自身をもって大丈夫と答えられる 人々はいない。むしろ今はどうにかなっているが、これからの日本を不安に思っている人々があまりにも多い。はっきりとした原因はないが、スイスのIDNというところが国力調査を行い49の国々と比較をすると、日本の学力とは、10数年前までは、トップクラスだったのが今では、49カ国中、49番目ほどに落ちている。はっきりいって大変です。学力、親を大事にする意識・・etc・・いろいろなものを調査すると日本は、圧倒的に最下位である。世界の経済大国日本が、なぜそうなったのか。世界からは、日本は自分で得た資源・あらゆるものの使い道を知らないのだと思われているらしい。つまり、日本は豊かさを何のために求めたんだということを、もう一度原点に戻って考え直さなければならない。
・小泉内閣は、山崎氏・加藤氏が感じていた時代の大転換期の国民のエネルギーというものを、又国民の意思というものを反映して、末端の党員が圧倒的に小泉総理を指示して、圧勝をとげた。そこには国家を経営するという信念が、みなに伝わっていたからであるとの事。他は、景気回復だ!まだ構造改革など早いと唱えたのに対し、小泉総理は、構造改革をしなければ景気回復にはならないととなえた。
・小泉氏をはじめ加藤氏・山崎氏、もちろん保岡氏も、そのことを昔から解っていた。なんのために、どこに日本は向かうのか。そういった意味では、この10年間は日本は病にかかっている。その病を、『大丈夫。そのうち直るよ・・・』と表現するか、『病にかかっているのだから、苦い薬を飲まなくてはダメだよ・・・』と表現するか。今、日本が求めているのは後者のほうである。国は本当に頑張っている人を応援しよう・働く人が報われる社会にしよう。『豊かになったらどう運営していくの?』。というような、今まで不透明だった国家ビジョンを明確に示していく必要がある。との事でした。
以上
まだまだ報告したいことがあるのですが、また次の例会で・・ 



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